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1年で退去した場合の退去費用相場|短期退去は高くなる?

最終更新:2026-06-01 | 参考:国土交通省ガイドライン📖 約15分で読めます

1年で退去した場合の退去費用相場は、1R・1Kで3〜5万円、3LDKで7〜12万円。居住年数が短いからといって退去費用が大幅に高くなるわけではありません。ただし、短期解約違約金の特約がある場合や、過失による損傷の減価償却が進んでいない点には注意が必要です。この記事では、1年退去の費用相場、居住年数による減価償却の違い、短期解約違約金の仕組み、やるべきことを解説します。
この記事の目次
  1. 1年で退去した場合の退去費用相場
  2. 居住年数による減価償却の違い
  3. 1年居住時の退去費用の計算例
  4. 短期退去で退去費用が高くなるケース
  5. 1年で退去する場合にやるべきこと
  6. よくある質問
  7. まとめ

1年で退去した場合の退去費用相場

間取り退去費用の相場1年居住のクロス残存価値
1R・1K3〜5万円約83%
1DK・1LDK4〜7万円約83%
2DK・2LDK5〜10万円約83%
3DK・3LDK7〜12万円約83%

過失による損傷がなければ、退去費用はハウスクリーニング代(特約がある場合)のみです。1年でも6年でも、通常損耗は貸主負担であることに変わりありません。

居住年数による減価償却の違い

壁紙(クロス)の耐用年数は6年です。居住年数が長いほど残存価値が下がり、過失による損傷があった場合の借主負担は軽くなります。1年退去は減価償却が進んでいないため、過失がある場合は不利になります。

居住年数クロスの残存価値借主負担の割合
1年約83%張替え費用の83%
2年約67%張替え費用の67%
3年約50%張替え費用の50%
4年約33%張替え費用の33%
5年約17%張替え費用の17%
6年以上1円ほぼ0%

ただし、これは「過失で壁紙を傷つけた場合」の話です。過失がなければ、居住年数に関係なく壁紙の修繕費は貸主負担です。

1年居住時の退去費用の計算例

過失がない場合(1K):

ハウスクリーニング代(特約あり)3万円のみ。合計:約3万円。

過失がある場合(1K、壁1面に傷):

ハウスクリーニング代3万円+壁紙部分補修(1面約1.5万円×残存価値83%)≒ 約1.2万円。合計:約4.2万円。

注意すべき請求例(1K):

壁紙全面張替え5万円+フローリング全面張替え9万円+鍵交換1.5万円+エアコン洗浄1.5万円=17万円。この場合、壁紙は「部分補修」が原則、フローリングの全面張替えは不要、鍵交換・エアコン洗浄は貸主負担のため、大幅な減額が可能です。

短期退去で退去費用が高くなるケース

①短期解約違約金:契約書に「1年以内の解約は違約金として家賃1ヶ月分を支払う」等の特約がある場合、退去費用とは別に違約金が発生します。敷金なし・フリーレント物件に多い特約です。退去費用ではなく契約上の違約金であり、ガイドラインの対象外です。

②減価償却が少ない:1年ではクロスの残存価値が約83%のため、過失による損傷があった場合の借主負担は6年以上住んだ場合と比べて大きくなります。ただし「過失がなければ」退去費用はクリーニング代のみです。

③「きれいに使っていたのに高い」ケース:きれいに使っていたのに高額請求を受けた場合、見積書に通常損耗の修繕費が含まれている可能性が高いです。1年の居住で部屋がきれいなら、退去費用はハウスクリーニング代だけで済むはずです。見積書を払わなくていいもの一覧と照合してください。

1年で退去する場合にやるべきこと

筆者の実例

筆者は6年居住で壁紙の残存価値1円でしたが、1年居住でもガイドラインの基準は同じです。通常損耗は貸主負担。違いは減価償却の割合だけ。1年居住で過失がなければ、退去費用はクリーニング代(2〜8万円)のみが適正です。高額請求が来たら、見積書をガイドラインと照合して交渉してください。

よくある質問

Q. 1年で退去したら敷金は返ってくる?

過失がなくクリーニング代のみなら、敷金からクリーニング代を差し引いた残額が返金されます。例えば敷金7万円でクリーニング代3万円なら、4万円が返金されます。

Q. 短期解約違約金は交渉できる?

契約書に明記されている違約金は原則として交渉が難しいです。ただし、金額が不当に高い場合(家賃の3ヶ月分以上など)は消費者契約法により無効とされる可能性があります。

Q. 1年で退去するのと2年で退去するの、どちらが得?

退去費用だけで見れば大差ありません。ただし、短期解約違約金が「1年以内」で設定されている場合、1年1ヶ月まで待てば違約金(家賃1ヶ月分)が不要になります。契約書の期間を確認してください。

Q. 1年で退去して退去費用10万円は高い?

1R・1Kなら相場の2倍以上であり高いです。見積書の内訳を確認し、「払わなくていいもの」が含まれていないか精査してください。2LDK以上であれば相場の範囲内の可能性もあります。

まとめ

1年で退去しても退去費用の相場は大きく変わりません。1R・1Kなら3〜5万円が目安。過失がなければクリーニング代のみです。違いは壁紙の残存価値(1年で約83%)だけ。短期解約違約金は契約書を確認してください。高額請求が来たら見積書をガイドラインと照合し、交渉してください。

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※国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」および改正民法621条に基づく情報です。個別のケースは弁護士等にご相談ください。

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