💰 相場✅ 払わなくていいもの⚠ トラブル対処📖 制度・法律🏢 会社別📋 全記事一覧

ホーム制度・法律賃貸の補修費用

賃貸の補修費用は誰が負担?修繕費の相場と払わなくていい項目

最終更新:2026-06-15 | 参考:国土交通省ガイドライン📖 約10分で読めます

賃貸の「補修費用」「修繕費」「原状回復費用」はすべて同じ意味。退去時に請求される修繕費のうち、借主が払うべきものと貸主負担のものがあります。ガイドラインに基づく判断基準と項目別の相場を解説します。
この記事の目次
  1. 補修費用・修繕費・原状回復費用の違い
  2. 貸主負担と借主負担の判断基準
  3. 借主が払わなくていい項目一覧
  4. 借主が払うべき項目一覧
  5. 項目別の補修費用の相場
  6. 耐用年数による減額の計算方法
  7. 不当請求の見抜き方
  8. 筆者の実例
  9. まとめ

補修費用・修繕費・原状回復費用の違い

退去時に管理会社から届く請求書には「補修費用」「修繕費」「原状回復費用」「リペア代」などさまざまな名称が使われますが、すべて同じものを指しています。

名称意味使われる場面
補修費用損傷箇所の修繕にかかる費用見積書・請求書
修繕費同上契約書・管理会社の説明
原状回復費用退去時に部屋を元に戻す費用ガイドライン・法律文書
リペア代・補修代同上見積書の項目名

どの名称で請求されても、判断基準は同じ。国土交通省ガイドラインに基づき「借主の故意・過失による損傷か」「経年劣化・通常損耗か」で負担を分けます。

貸主負担と借主負担の判断基準

貸主負担になるもの(借主は払わなくてよい)

借主負担になるもの(払う必要がある)

借主が払わなくていい項目一覧

項目理由
壁紙の日焼け・変色経年劣化(太陽光による自然変化)
畳の日焼け・へたり経年劣化
フローリングのワックス剥がれ通常損耗
家具の設置跡(へこみ)通常損耗(生活に必要な家具の使用)
画鋲・ピンの穴(壁紙のみ)通常損耗
テレビ・冷蔵庫裏の電気ヤケ通常損耗
鍵交換(紛失なし)次の入居者のための費用
エアコンの通常洗浄次の入居者のための費用
網戸の張替え(破損なし)経年劣化

借主が払うべき項目一覧

項目理由
タバコのヤニによる壁紙汚れ故意・過失(喫煙は通常使用に含まれない)
ペットによる傷・臭い故意・過失
釘・ネジによる壁の大穴通常を超える使用(下地ボードまで貫通)
引っ越し時の傷(壁・床)過失による損傷
カビの放置による腐食善管注意義務違反
飲み物等をこぼしたシミ過失による損傷
鍵の紛失過失

項目別の補修費用の相場

項目相場注意点
壁紙張替え(1面)800〜1,500円/m²全面張替えは原則貸主負担
壁紙張替え(1部屋全面)30,000〜60,000円借主負担は損傷箇所のm²単位
フローリング補修10,000〜30,000円/箇所部分補修が原則
フローリング張替え(1部屋)80,000〜150,000円全面張替えは特殊な場合のみ
クッションフロア張替え30,000〜50,000円/部屋耐用年数6年で残存価値1円
畳表替え4,000〜6,000円/枚経年劣化なら貸主負担
襖張替え3,000〜5,000円/枚破損があれば借主負担
鍵シリンダー交換10,000〜20,000円紛失時のみ借主負担
ハウスクリーニング(1K)25,000〜35,000円特約ありなら借主負担

耐用年数による減額の計算方法

借主が払う場合でも、設備の耐用年数に応じて減額されます。例えば居住6年で壁紙を汚した場合、残存価値は1円なので実質負担なしです。

設備耐用年数3年後の負担割合6年後の負担割合
壁紙(クロス)6年約50%1円(実質0%)
カーペット6年約50%1円(実質0%)
クッションフロア6年約50%1円(実質0%)
エアコン6年約50%1円(実質0%)
フローリング(全面張替え)建物耐用年数経過年数に応じて経過年数に応じて

計算例:居住4年でタバコのヤニにより壁紙張替え50,000円の見積り → 耐用年数6年のうち4年経過 → 残存価値は約33% → 借主負担は約16,500円が妥当。

不当請求の見抜き方

こんな請求は不当の可能性大

不当請求への対処手順

  1. 見積書の全項目をリストアップ
  2. 各項目が「借主負担か貸主負担か」をガイドラインで判定
  3. 借主負担の項目も耐用年数で減額計算
  4. 適正金額を算出し、メールで管理会社に回答
  5. 応じない場合は消費者ホットライン(188)に相談

筆者の実例

筆者は退去時に補修費用として710,300円を請求されました。内訳を精査したところ、壁紙全面張替え・フローリング全面張替えなど貸主負担の項目が大半。ガイドラインに基づき項目ごとに反論した結果、148,750円に減額(79%減額)。補修費用の見積書は必ず「項目ごとに」検証してください。

まとめ

賃貸の補修費用は「経年劣化・通常損耗→貸主負担」「故意・過失→借主負担(耐用年数で減額)」が基本ルール。見積書が届いたら、各項目の負担区分と単価の妥当性を確認しましょう。相場を超える請求は減額交渉が可能です。

💰 退去費用シミュレーター

筆者

補修費用を79%減額した交渉メール全文

筆者が管理会社に送った交渉メール全文。あなたの金額に変えてコピペするだけ。710,300円→148,750円、79%減額の全記録。
→ メール全文をコピペする

※国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」および改正民法621条に基づく情報です。

参考:国土交通省ガイドライン|無料相談:消費者ホットライン 188

71万→14万 交渉メール全文公開

全記録を見る →